10年後に生き残る製造業を見極めるために知るべき内製化のメリットとデメリット

製造業に就職したいあなた。

あなた
製造業の内製化ってどういう意味?
メリットとデメリットを知りたいな!
内製化の基準があれば知りたいない!

こんな疑問に答えます。

この記事の内容

✔ 製造業が内製化するメリットとデメリットが分かります

10年後に生き残る製造業の見極め方を知りたくないですか?

もし知らないと、潰れるかもしれない製造業であなたは不安を持ちながら働かなくてはいけません

内製化に取り組む製造業が生き残る可能性が高いです。

是非この記事を最後まで読んで、生き残る製造業の見極め方を習得しましょう。

てってぃ
工場の自動化のプロの私が解説します

製造業の内製化には2つある

先日こういったツイートをしました。

内製化とは、外部に委託していた業務を自社で実施することです。

ツイートの通り、製造業には2つの内製化があります。

部品の内製化

製品に使う部品を外部から購入するのではなく、自社で製作することです。

例えば、スマートフォンの削り出しの筐体(外装カバー)の内製化なら、アルミの角材を買ってきて、切削加工を自社で行うことを指します。

設備の内製化

製品の製造に使う生産設備を外部から購入するのではなく、自社で製作することです。

アルミを削る切削加工機を自社で行うことを指します。

製造業が内製化するデメリット

内製化することのデメリットは2つあります。

・品質を確立するのに苦労する

・人件費などの固定費が発生する   

詳しく解説していきます。

品質を確立するのに苦労する

部品および設備の内製化は品質を確立するための最初にものすごい苦労します。

なぜなら技術やノウハウが溜まっていないので、高い確率で失敗します。

特に設備の内製化ではやみくもに取り組んでも、時間と金のリソースを失います。

あるメーカーの事例

例えばあるメーカーは、高速組立自動機やガラス材料を特殊な形状に加工する内製技術を確立しました。

しかし、それまでに数億円を投資した設備を廃却したり、役員クラスが引責辞任するような苦い経験をしています。

しかも技術を確立するまでに10年近い期間を要しています。

人件費などの固定費が発生する

内製化すると固定費が発生して、原価が上がります。

なぜなら内製化するリソースを自社で抱える必要があるから。

例えば部品を内製するなら生産設備を購入して工場に設置し、それを動かす作業者が必要です。

更に設備を内製するなら開発や設計する作業者に加え、部品を加工する設備までも必要になります。

あなた
大変そう…買ってきちゃえばいいんじゃない?

そう、内製するって大変なんです。

だから多くの会社は内製せずに、外製で済ませているのです。

製造業が内製化するメリット

一方、内製化するメリットは3つあります。

・技術/ノウハウが貯まる

・機密の漏洩リスクが下がる

・復社購買ができる   

デメリットを上回るメリットがあるのです。

内製化のメリット①:技術/ノウハウが貯まる

内製すると今まで他社が持っていた技術/ノウハウを自社に蓄積することができます。

なぜなら初めて内製するときに高い確率で失敗するからです。

失敗したときに原因を追究して知識を体系的に整理すれば強い技術力が身に付きます

「こういった理由で失敗するので、こういった対策を打てば不具合は再発せずに良品が作れる」という訳です。

試行錯誤では技術/ノウハウは貯まらない

しかし、知識や経験が体系的に整理がされていないといつまで 経っても技術/ノウハウは貯まりません。

「理由は分からないけど良品が取れた。次に同じものが作れるかはやってみないと分からない」

では全く意味がないのです。

内製化のメリット②: 機密の漏洩リスクが下がる

2つ目のメリットは機密が漏洩するリスクを抑えて、競合他社と差を付けられることです。

なぜなら内製して蓄積した技術は簡単には他社が真似できないから。

例えばライバル製品を分解して重要な部品の購入先が分かれば、競合他社もそこから買ってくれば同じ製品を作ることができます。

しかし、部品を内製していたらそれはできません。

10年後も生き残る製造業の条件

強い製造業は内製化することで機密を守り、他社が真似できないもの作りを実現しています。

部品や設備を内製化することの最大のメリットは機密の秘匿にあります。

トヨタや村田製作所が世界No1の座を獲得した理由はまさに内製化にあります。

内製化のメリット③:復社購買ができる

復社購買とは複数の会社からものを買える状態を指します。

内製化すると、自分たちでもものを作れる状態になるので、供給リスクを減らすことができます。

内製化はリスクが顕在化してからでは遅い

例えば、あるメーカーは発熱ヒーターを外部から購入して自社の製品に組み込んでいました。

ところが、発熱ヒーターの購入先が撤退することを表明しました。発熱ヒーターは1社しか作ることができずに、慌てて部品の内製化に進みました。

この様に内製化は早めに着手しないと、製品が出荷できない最悪の状態に陥る可能性があります。

内製化に関するよくある勘違い

内製化に関するよくある2つの勘違いについて解説します。

リードタイムが短くなる

内製化におけるリードタイムとは、部品を内製して生産ラインに投入するまでの時間や生産設備を現場に導入するまでの時間を指します。

確かに同じ工場内で内製していれば、物理的な距離は近いのでリードタイムは短くなる気がしますよね。

しかし、必ずしもそうであるとは限りません。

技術が確立していることが前提

たとえ形だけ内製していてもリードタイムは短くなりません。

いくら部品を内製しても良品率が50%なら、ライン落ちした不良品を手直ししていたら時間がかかります。

それなら良品率99%で外製の部品を買ってくる方がいいですよね。

内製するなら99%の良品率を実現する技術を確立する必要があります。

コストダウンができる

「内製すればコストダウンになる」というのもよくある勘違いです。

なぜなら内製すると、 たくさん作れば単位当たりのコストが低減される規模の経済が働きづらいから。

特に生産設備の内製ではこの傾向が顕著です。

1品ものの生産設備

生産設備は100台ロットで内製することはまずありません。

多くて数十台、1台なんていうのもざらにあります。

たくさん作れば薄く配分される設計費が1台の値段に乗ってくるので、内製の生産設備は割高になることが多いです。

製造業が内製化を考えるべきポイント

10年後に生き残る製造業は内製するポイントを見極めています。

なぜなら手当たり次第に内製してもコスト(ヒト・モノ・カネ)を浪費するばかりだから。

その結果、原価が上がり利益を創出できなくなり、競争に勝つどころか経営が立ち行かなくなります。

自社内のどの部分を内製化すべきか

部品や設備に関わらず、内製するかを判断する基準があります。

私が仕事で分析する切り口は主に以下の2つ。

・購入する金額規模が大きい

・製品機能を差別化する重要性があるか

購入する金額規模が大きい

調達の購買データから金額規模が大きい部品や装置を明らかにします。

たくさん外部から購入している=内製の効果が大きい

という分かりやすいロジックです。

製品機能を差別化する重要性があるか

例えば製品のすべての部品を内製しても効果がありません。

製品の機能を実現する付加価値の高い部品から内製に着手しますよね。

複数のガラスを組み合わせるカメラのレンズで言えば、複雑な形状や特殊な材料を使ったレンズから内製を検討します。

費用対効果を試算する

投資して利益を回収できる見込みがなければ内製する価値はありません。

なぜなら内製しても赤字を垂れ流していたら元も子もないから。

あくまで内製化は利益を増やすための手段です。

必ずそろばんをはじきましょう。

まとめ

製造業が内製するメリットは3つあります。

  1. 技術/ノウハウが貯まる
  2. 機密の漏洩リスクが下がる
  3. 復社購買ができる

やみくもに内製しても利益が増えるとは限らないんで、見極めることが必要です。

製造業が内製化するメリットが分かったので、次は「どの会社がいいのかな?」と思いましたよね。

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