こんな疑問に答えます。
革靴のシューキーパーの選び方を理解していますか?
きちんとシワが伸びずにあなたの大切な靴を傷めてしまい、最悪の場合革靴が裂けてしまう可能性が高くなります。
シューキーパーはきつめを選ぶのが正解です。
この記事を読むとあなたのお気に入りの革靴を10年履けるようになるシューキーパーの選び方が分かります。
私がリピートして買ったシューキーパーはこちら。
シューキーパーはきつめが正解
結論から言うと、シューキーパーはきつめのものを選びましょう。
なぜなら履きジワがしっかり伸びて、型崩れを防止できるから。
きつめのシューキーパーを入れる目的
シューキーパーの役割はその名の通り、革靴の形を保ち型崩れを防止するための。
革靴の底(アウトソール)は歩くたびに曲がります。そのうち、反りグセが付くようになります。
反りグセがついた革靴は脱いだ時につま先が上を向き、なんともカッコ悪い見た目になります。
例えばこんな感じ。
シワを伸ばすと革靴が長持ちする
シューキーパーは普段のお手入れなくてはならない存在です。
なぜなら クリームをしっかりとシワに塗り込むことができるから。
例えば革靴の甲部には、必ずシワができます。(いわゆる履きジワ)
このシワは放っておくとひび割れの原因になるので、しっかりと保湿する必要があります。
シューキーパーを入れることでこのシワが伸び、しっかりとクリームを塗って革を保湿することができるんです。
シューキーパーの4つの選び方
シューキーパーを選ぶときは以下の4つに注意しましょう。
・サイズ
・素材
・形状
・構造
詳しく解説していきます。
選び方①:きつめのサイズ
シューキーパーを選ぶときにもっとも大切なのは、きつめのサイズを選ぶこと。
なぜなら、適切なサイズを選ばないとシューキーパーの目的である「型崩れの防止」を達成できないから。
理想は、革靴のメーカーが販売する専用のシューキーパーです。あなたの革靴の型に合わせて作られているので、完璧に型崩れを防止できます。
ただし、1万円ほどと高価です。
オススメは通販で買えるもの
そこでおすすめなのが通販で買えるシューキーパーです。
3000円ほどの値段で買えるので、リピート買いしやすいです。
シューキーパーのサイズは幅を持たせて作られているので、あなたの革靴に合うサイズを探して購入しましょう。
私が使っているシューキーパーは以下のサイズに対応しています。
・ Lサイズ:26.5cm 〜 28.5cm
見た目は写真の通り。私のサイズ(スニーカーで27cm)だとMサイズがちょうどいいです。
Lサイズは革靴のラストによっては入らないこともあります。
参考:サイズ表
サイズの表記はいろいろあって分かりづらいですよね。
国別の靴のサイズを一覧にしたので参考にどうぞ。
日本 [cm] | 米国 | 欧州 |
24.5 | 6.5 | 39 |
25.0 | 7.0 | 40 |
25.5 | 7.5 | 41 |
26.0 | 8.0 | 42 |
26.5 | 8.5 | 43 |
27.0 | 9.0 | 44 |
27.5 | 9.5 | 45 |
28.0 | 10 | 46 |
選び方②:素材は木
シューキーパーの素材は木製とプラスチック製があります。
木製のものを選べば間違いないです。
なぜなら型崩れ防止の効果に加えて、靴の湿気を吸収する効果(吸湿性)があるから。
例えば私が使っている シダーの木材を使ったシューキーパーは香りも良いです。
通販で届いた箱の中に満ちたシダーの爽やかな香りが部屋いっぱいに広がるほど。革靴の消臭効果も期待できます。
参考までに、木材の種類によって以下のような特徴があります。
木材 | メリット | デメリット |
シダー | 強い香りで殺菌・防虫効果がある | 耐久性が低い |
ブナ | 吸湿しても変形が少ない | 重く 価格が高い |
カバ | 価格が安い | 変色することがある |
カエデ | 肌触りがよい | 価格が高い |
シダーを選べば間違いないかなと。
ニスが塗られたシューキーパーは避ける
表面がテカテカして高級感がありますが、その分吸湿性が劣るのでおすすめしません。
革靴を長く履こうと思ったら避けるのが無難です。
出張先にはプラスチックがおすすめ
もう1つの素材がプラスチックです。
メリットはとても軽いこと。
吸湿性はありませんが、出張先にもっていくなら最高です。
木製のシューキーパーを入れた革靴をパッキングすると途端にカバンが重くなります。
選び方③:つま先の形状が斜めに割れている
つま先は斜めに割れているシューキーパーを選びましょう。
写真の通り、左右にテンションがかかり甲のシワをしっかり伸ばしてくれるから。
特にこのタイプは 甲の部分が高く設計されているので、しっかりとあなたの革靴の形を保ってくれます。
この効果はあなたが靴磨きをするときに実感できます。
甲までピッタリとシューキーパーが支えてくれるので、シワにクリームを塗りこむときに重宝します。
つま先の形状が真っすぐ割れているものは安価
真っすぐに割れているシューキーパーは構造がシンプルなので安価です。
ただし、甲の部分を支える設計になっていないのであまりおすすめはできません。
こんなやつです。
純正のシューキーパーは割れていないものが多い
高価なシューキーパーは割れていないものが多いです。
革靴のラスト(型)にフィットするように設計されているから。
クロケット&ジョーンズの純正シューキーパーは1万円を超えます。
とっておきの革靴なら合わせるシューキーパーも特別なものを!と考えるあなたは選択肢に入れるにもありです。
選び方④:2本のスプリング構造
シューキーパーは2本のスプリング(ばね)でテンションをかけられる構造のものを選びましょう。
なぜならしっかりとテンションがかかり、シワがきれいに伸びるから。
さらに2本のスプリング構造だと、 かかと部分もピッタリフィットします。
1本のスプリング構造だと、かかと部分が細いのでフィット性に欠けます。
簡易バネ式は避ける
簡易バネ式のシューキーパーは避けましょう。バネが「へ」の字に折れてテンションをかける構造のものです。
テンションがかかる向きも力もイマイチで、シワがきれいに伸びません。
私は昔、安さにつられて買いましたが、結局すべて買いなおすはめになりました。
ねじ式はスニーカーにおすすめ
ねじの力でテンションをかけるシューキーパーもあります。
テンションをかける力はスプリング(ばね)と比べると劣ります。
スニーカーのように強い力をかけると型崩れしてしまう靴におすすめです。
私はスプリング構造のシューキーパーをスニーカーにも使っていますが…。
シューキーパーの使い方
シューキーパーの使い方は簡単です。
しかし、意外と知られていない2つのポイントを解説します。
シューキーパーをいつ入れるか
シューキーパーは革靴を脱いだ直後にいれるのではなく、革靴内の湿気がある程度抜けてから入れましょう。
なぜなら1日履いた革靴の中であなたの足はコップ1杯分の汗をかいているから。
シューキーパーは「一晩置いてから入れるのがベスト」とも言われています。
私は脱いだ革靴を玄関で一晩乾かし、翌日にシューキーパーを入れてシュークローゼットに保管するようにしています。
脱いだ直後にシューキーパーを入れる派も
革靴を脱いですぐにシューキーパーを入れる人もいます。
革は濡れた状態から乾く過程で変形するので、汗をかいた後が最も変形しやすい。というのが理由です。
吸湿する水分が多いので、ときおりシューキーパー自体を乾燥させると長持ちするかなと。
めんどくさがりのあなたには向かないかもしれません。
シューキーパーは入れっぱなしでも大丈夫?
大丈夫です。
「入れっぱなしだと革が伸びるので、靴が乾燥しきったら外すべき 」という意見もありますが、私の体験では履き心地が変わるほど変化したことはありません。
さらに外したシューキーパーをしまう場所も必要なので、あまり合理的ではないかなと。
まとめ【シューキーパーはきつめを選ぼう】
シューキーパーは サイズ・素材・形状・構造の4つの選び方があります。
特にサイズはシワをしっかり伸ばせるきつめのシューキーパーを選ぶことがポイントです。
シューキーパーの選び方が分かったので、次は「革靴に合うシューキーパーを試してみたいな!」と思いましたよね。
革靴は毎日の手入れをすれば10年以上履き続けることができます。
入れるだけで革靴が長持ちするシューキーパーを必ずゲットしておきましょう。
きつめのシューキーパーがいいって本当?
選び方を知りたいな!